育毛剤は「医薬部外品」と「第1類医薬品」どちらがいいの?

薄毛の悩みは男性ばかりじゃない。昔は「女の命」とまでいわれた髪の毛。まさに女性だからこそ、その悩みは深刻ですよね。

「朝起きると、枕についた抜け毛が昔より多くなった気がする」
「髪の分け目が大きくなって、地肌が目立つように」
「シャンプーの時、指にかかる抵抗が減った」
「髪型がぺったりしてきた」

そういった多くの女性の悩みを受けて、様々なメーカーが様々なアプローチで数々の「女性用育毛剤」を開発、販売しています。

ところが、あまりに種類が多いし、ネットのランキングや評判もホームページによってまちまち。安いモノは効かなそうだし、だからといって高いモノを買って結局効かなかったというのはもっとイヤ。いざ買おうと思うと、本当に迷うものです。

そこでまず、基本的な情報を整理しましょう。女性用、男性用問わず、市販されている育毛剤には、「医薬部外品」と「一般用医薬品(第1類医薬品=医師の処方なく買える薬)」の二種類に大別されます。

「ああ。じゃあ医薬品がきくんだね」いやいや慌ててはいけません。「医薬部外品」でも十分効果があることも、「医薬品」だからといって比較的効果が薄い場合もあります。

というのは、男性もそうですが、特に女性の抜け毛や薄毛には様々な原因があり、人によって効果のあるものとないものがまちまちだからです。

「女性ホルモンバランスの崩れ」という内的な理由から、「頭皮の乾燥」「頭皮下の血行不良」など、外からのアプローチが有効そうな原因まで本当にさまざま(ただしこれらの原因は、複合的に関連しあっている場合も多いです)。

「医薬部外品」でも、たとえば「頭皮の強い乾燥」が薄毛の原因になっている人には、アロエ系の育毛剤やコラーゲン配合の育毛剤など、頭皮の湿潤化に特徴のある育毛剤が効果を発揮しそうです。

また「血行不良」が原因になっている人には、柑橘系や、何かしらの血行促進する原料が入った育毛剤がよいかも知れません。

さて、「では『薬用育毛剤』に意味はないの?」それは違います。薬用はダテに薬用ではありません。

医薬品に使用される成分で、実際に育毛(考えてみれば曖昧な言葉です。「髪を育てる」。

つまり新たに生やすとは言っていないのです)、というよりズバリ「発毛=髪を生やす」に効果があるとされている成分は、「ミノキシジル」だけです。

このミノキシジル。本来は「高血圧」治療のための経口薬として開発、実用化された薬でした。ところが、この薬を使っていた「脱毛症の患者に発毛が見られた」ことから、その意外な効果が確認されたのです。

これに目を付けたアメリカの製薬会社が「ロゲイン」という名称で発毛塗布薬を発売するや、アメリカ以外でも大ヒットし、日本でも高額な金銭を払って輸入する人も少なくなかったです。

日本でも、大正製薬が一般薬用品(第1類医薬品)として「リアップ」の名称で、ミノキシジル配合の「発毛剤」を販売しました。他のメーカーもそれに続き、いまでは数種類の一般薬用品の育毛剤を買うことができます。

またミノキシジル配合の女性用育毛剤も、同じく大正製薬から「リアップリジェンヌ」の名称で発売されています。

実際、薬事法上の理由から無条件に「毛が生える」という薬効を明示することは難しく、いかにも効きそうな文句の踊る育毛剤の広告でも、この一文は入っていません。

「生える」と広告に書いてしまって良いのは、リアップはじめ、ミノキシジル配合の第1類医薬品だけとなっています。

ミノキシジルは、毛乳頭細胞や毛母細胞といった「髪を生やす細胞そのものの活性化」を図ろうというもので、薄毛等の原因を緩和したり発毛環境を整えるなどの間接的アプローチをしようというものではないのです。

価格も、医薬部外品の高級品と大きくは違いません。

そこで、

「原因が多角的と見立てられた」
「医薬部外品をいろいろ試してみたが効果が見られなかった」
「医者に行く時間がない」

などの人は、ミノキシジル配合のものを試すのがよいかも知れません(ただし医薬品ですので、購入時には薬剤師による既往症などの確認事項があります)。

以上、育毛剤の大まかな違いと、どのタイプがどんな人に向いているのかを簡単にご紹介しました。

ただ、育毛の妨げになる大きな原因には、「ストレス」もあります。育毛剤の選択に悩みすぎることも、また大きなストレスになるものです。

専門の医療機関などで、「自分特有の原因」についてアドバイスをもらうこと。その上で、適切な育毛剤を選ぶのが、薄毛・抜け毛に対して、効果的かつ迅速に対応する第一歩になるでしょう。